コラムcolumn
皆さんは「頭皮」について考えたことはありますか?
キレイな髪のためにケアをする方はいるかもしれませんが、
実はそれだけにとどまらない大切な部分なのです。
ボディケアのファイテンは、創立以来「髪も体の一部」と考え、
美容師の長年の経験に基づき、髪の健康をつくるための美容商品を数多く開発。
ケア方法の啓蒙も行ってきました。
その中で、世間では「髪」は注目されても「頭皮」はあまり注目されない傾向にあることを感じました。
また、肩や腰などはケアしても頭皮のケアは忘れられています。
しかし、私たち美容師が活動する中で、頭皮は実に様々な可能性を秘めていることがわかってきました。
この機会にぜひご自身の「頭皮」に注目してみませんか。
美容師が日頃お客様の頭を触っていると、頭皮の状態がよく分かります。
硬い or 柔らかいは顕著で、硬いと感じた方は肩こりや頭痛を持っている方が多いのです。
両手を広げ、10本の指で頭皮をやさしく掴みます。
強く押さえつけずに、指を動かしてみてください。
頭皮は指と一緒に動きますか?
頭皮の硬さは、様々な要因により起こる
血行不良が原因の一つと考えられています。
ヘアサイクルが乱れて、薄毛や白髪、髪質の悩みにも。髪だけでなく、肩こりや頭痛など、カラダの不調にも関係するのではないかと言われています。
髪は長ければ長いほど重くなります。その分、頭皮は引っぱられ、頭皮に負担がかかっていると言えます。また、ずっと同じ位置できつく結ぶのも要注意!
昨今、“ヘッドスパサロン”が話題となり、頭皮ケアをすることでカラダがすっきりしたり、リラックスしていつの間にか眠ってしまったりと、高い評判を呼んでいます。
その人気の秘密は何なのでしょうか?
頭には、前頭筋 側頭筋 後頭筋という3つの筋肉があります。
血行不良によりこの筋肉が凝り固まってしまうと、頭のてっぺんにある帽状腱膜が引っぱられ、その結果、頭皮が硬くなると考えられています。
私たち美容師も、シャンプーの際にはこの筋肉を動かすようなイメージで施術することを心がけています。
そうすることで凝り固まった頭皮が和らぎ、状態がよくなります。
そして何より、気持ちよくてリラックスでき、終わった後のスッキリ感が全く違うのです。
お湯の温かさも加わると、リラックス効果はさらに高まります。
たったこれだけで、日頃溜まったストレスが吹き飛んだかのようなスッキリ感を体感できるのはうれしいですよね!
年齢を重ねるとともに、どんどん増える美容の悩み。毎日お肌のケアを頑張っている方も多いのでは? でも多くの方が忘れがちなケアが一つ。 ズバリ、“頭皮のケア”です!
頭皮を両手でギューッと持ち上げてみてください。目元や頬などが一緒に引っ張られるような感覚はありませんか?
頭と顔の皮膚は1枚で繋がっているので、頭皮をケアすると当然、お顔にも影響があるのです。
いつものようにお顔をケアしたら、セットで頭皮も上へ上へと引き上げてあげるのが効果的です。血行がよくなることで、くすみやむくみ、シワなど様々な悩みに、うれしい変化があることも!
シャンプーというと、髪を洗うものだと思っていませんか?「洗髪」という言葉に惑わされないで!
髪を洗うのではなく「頭皮を洗う」のがシャンプーの基本です。
さらに洗うことだけでなく、「頭皮をケアする」という意識を持てば、頭皮はもっと元気に。毎日のシャンプーの時間が、元気なカラダづくりのチャンスになります!
頭皮全体を刺激するイメージで、軽くブラッシングします。地肌を痛めないように注意。※ハードタイプのスタイリング剤でブラシが通らない場合は省略してください。
なるべく髪への刺激が少ない強さの38℃くらいのぬるめのお湯で、髪全体を濡らします。
シャンプー剤をなじみやすくさせ、髪の表面についた汚れを落とします。
シャンプー剤は髪の上からではなく頭皮につけます。えり足や耳の後ろなどの生え際からシャンプー剤をつけ、徐々に頭皮に流れ込んでいくように洗いましょう。髪の毛束の中に指を差し入れるように滑らせます。
両手の指の腹を使って、えり足から頭頂部に向かって揉みほぐしていきます。
耳の上の生え際から頭頂部に向かって両サイドを揉みほぐしていきます。
最後はおでこの生え際から頭頂部に向かって揉みほぐしていきます。
髪の中に指を差し入れて、地肌をやさしくマッサージするようにすすぎます。すすぎ残しがないように、しっかり時間をかけて。シャンプー後はトリートメントなどをお好みで。
毎日の習慣にすることで、頭皮もカラダもスッキリ!