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手は一日中、休みなく働いている大切な部位。
疲れを感じやすい肩や足などと比べてあまり疲れを感じにくい部分でもあります。しかし、放っておくと様々な不調につながることも。
もしかしたら、手が疲れているかも・・・
手には様々な役割があります。触る、握る、つまむ、押す、持つなどの日常生活を送る上で必要な動きに加え、何かを伝える時に身振り・手振りで表現するように、手はコミュニケーションをとる道具にもなります。手は毎日の生活の中で数えきれないほどの動きをし、休みなく働いている大切な部位なのです。
パソコンやスマホが普及した現代では、気づかないうちに手を使いすぎていることが多くなっています。足と比べて手は疲れを感じにくいのですが、家事や育児、また美容師や運送業といった職業柄手を使うことが多い方、スマホの使い過ぎなどで手は思っている以上に疲れているのです。疲れが溜まってくると様々な不調が起こります。手の不調は肩こりや息苦しさなど、一見手とは関係がなさそうなカラダの不調にも発展する可能性があるのです。
手の指を動かしてみてください。手の指は常に手のひら側へと動いていることに気づきませんか?反対側へ“反らす“動きは意識しないとできないと思います。手は構造上そのようにできているのですが、この一方向への動きを繰り返すことで、疲れの蓄積にも繋がるのです。
腰に例えると分かりやすいのですが、農作業などでずっと腰を曲げた状態でいると、腰が痛くなり、ついつい腰をグッと反らす動きをしてしまいますよね。これは反対側へ腰を動かして疲れを解消しようとする自然な動きです。手も腰と同じで反らしてストレッチする必要があります。
疲労や負担が蓄積していくと、だるさや痛みがでてきたり、使いすぎで腱鞘炎になる人も少なくありません。こうなってしまうとすでに症状が重い状態。こうなるまでにケアが必要です。また、ひどい肩こり、首こりに繋がることもあります。
筋肉どうしは筋膜で繋がっており、手と肩も繋がっています。日々、手の指を手のひら側へ動かす動作を繰り返していると、前腕は内側へ回ることが多くなります。すると肩も前に丸まってきてしまうのです。いわゆる「巻き肩」と言われる状態で、常にこの状態になると、肩こりが起こりやすくなります。肩こりに悩んでいる方で、肩だけケアしていても改善しにくい場合は、手のストレッチも行うことをおすすめします。
自然にまっすぐ立った時に、両手はぴったりと身体の側面にきていますか?手が少し前に出てしまう場合は巻き肩になっている可能性があります。チェックしてみましょう。
普段は自身の腕の重さを気にしたことがない方が多いと思いますが、大人の片腕は約3~4kgあり、通常の状態でも常に肩がその重さを支えてくれています。これが巻き肩になるとさらに大きな負担が肩にかかることになります。
巻き肩になると姿勢が悪くなり、肺が圧迫されます。それにともなって、肺に空気が入りにくくなってしまいますので、息苦しさを感じる原因にもなります。常に息苦しさを感じている方は、巻き肩が原因の一つかもしれません。
正しい姿勢よりも肺が押しつぶされている
姿勢が良いと空気が肺にスムーズに入る
指体操をすると認知症の予防になる、脳が活性化するという話を聞いたことはありませんか?グーパー運動などが有名ですよね。身体を動かすときに信号の発信元となる運動野と、身体からの各種感覚信号を受け取る体性感覚野では、それぞれ身体のどの部位と繋がるのかが細かくエリア分けされています(体部位局在)。その中でも手の指が占める割合はとても大きく、指を動かすことで脳を刺激することができると考えられています。
下記のイラストは、カナダの脳外科医ペンフィールドが、「運動野」と「体性感覚野」それぞれがカラダのどの部分と密接につながっているかの体部位局在を示したものです。
5本の指と手のひらが占めている割合の大きさは 運動野が1/3、体性感覚野が1/4といわれており、手はカラダ全体の中でみるととても小さな部位ですが、脳の中でみると多くを占めていることがわかります。
仕事終わりや就寝前などに手を反らして、広げるストレッチをして1日頑張った手をケアしましょう。
1.両手を開いた状態で、指の腹と腹を合わせる。
2.そのまま手を押し合わせ、指を反らせる。(10秒間)
❶
1.片方の手を親指と小指をくっつけるように縮めて、人差し指と中指の間にいれる。
2.そのまま徐々に縮めた手を開いていき、指の間を広げる。
(10秒間)
※中指-薬指間、薬指-小指間、また反対の手も同様に。
❷
1.両手の親指と人差し指の側面を合わせる。
2.そのままゆっくり両手を押し合わせて広げる。(10秒間)
1.親指を反対の手で軽くつかみ、外側に向かって軽く回す。(10回)
2.人指し指~小指は、小指側に向かって軽く回す。(10回ずつ)
※強くつかまずに、軽く皮膚の表面をこするイメージで。